主婦のみなさん、毎日の家事、本当にお疲れ様です。
洗濯物、天気の良い日に太陽のもとでカラッカラにほすと、気持ちがいいですよね。
そんな気持ちを否定したいわけではないのですが、
実はお洋服って、太陽のもとで干さない方が長持ちするって知ってましたか?
初耳!今まで何十年と何も疑わずに太陽の下カラカラに干していた私って一体・・・でも、なぜその方がいいの?
部屋干し臭はどうすればいい?
今回はなぜお洋服は部屋干しがいいのか?
部屋干し臭はどうすればいいのか?
をしっかり解説していくよ!
なぜ部屋干しがいいのか
お洋服に含まれる”染料”が関係している
基本的にお洋服は染料が使われていますよね。
その染料、「紫外線」と非常に相性がわるいんです!!
色物のお洋服、気がつくと「色褪せたなあ」と感じることはありませんか?
それは実は、お洋服の染料が紫外線にやられてしまったからなんですね。
だから、特に色の濃いお洋服は紫外線に当てない方がいいのです!
洗濯表示を見てみよう
陰干し指示のお洋服は意外と多い
洗濯表示って普段みていますか?
はい、私はほとんど見ていません。正直に。
忙しいのにそんな一つ一つチェックする時間なんて・・・
ただ、洗濯機で洗濯できるようなお洋服であれば、
まずこれは覚えておくと良いでしょう。
お手元にお洋服を1枚用意してご覧になってみてください。
洗濯表示があることは確認できましたか?
見て欲しいのはここです。
↑このマーク。
このマークの左上に斜め線が入っていたらそれは、「陰干し」指示なのです。
これを初めて知った時は衝撃でした。
だって、いつも平気で太陽のもと干していたお洋服も、
ほとんどこの斜め線が入っていたからです。
斜め線が入っていないお洋服は、白っぽいお洋服であることが多いです。
白っぽいお洋服は色物のお洋服に比べて色褪せの心配が少ないので、線が入っていないことが多いんですね。
でも、白っぽいお洋服で、もし斜め線が入っていなくても、
大切なお洋服の場合は基本部屋干しすると良いでしょう。
洗濯表示は平成28年に新しくなった
新しい洗濯表示
これより前の洗濯表示は、なんとなく見れば意味のわかるようなものも多かったけど、
28年以降の新しい洗濯表示は意味を知っていないとわからないようなマークも増えたので、
画像を保存しておくなどするとよいでしょう。
部屋干しで気になる臭いはどうすれば?
部屋干し臭の原因は「菌」
衣類は基本的に紫外線に当てない方がいい、
すなわち部屋干しの方が安心で長持ちするということはお分かりいただけたでしょうか。
(もっと厳密にいうと、室内の電気にも当てない方がいいのですが、私はそこまでは気にしていません)
でもここで新たな疑問が生まれます。
部屋干しすると、部屋干し臭、生乾き臭がするけどどうしたらいいの?
実は、部屋干し臭や生乾き臭の原因というのは、
「モラクセラ菌」と呼ばれる菌が原因なんですね。
もっと正確にいえば、モラクセラ菌の「フン」です。(ヒエェ・・・!)
どう対策したらいい?
臭いの原因が菌(のフン)だということはわかりました。
では対策はどうしたらいいのでしょうか。
この菌、実は太陽の元でも死滅しません。
(だから、太陽の元で干しても実はこの菌の臭いって残っているんですね)
普通に洗濯しても死滅しません。
一つ、一発で撲滅させることができるのは・・・
60度以上での殺菌 です!
干す前にアイロンをかける
さすがに干す前全ての衣類に毎回
アイロンをかけるのはなかなか大変では
ありますが、やれば一発で菌は死滅します。
干す前、濡れた状態の衣類に中温でアイロンをかけます。
(必ず洗濯表記をご確認ください。
アイロンNGのものはかけてはいけません。)
生地によっては高温でかけても大丈夫だけど、
モラクセラ菌は60度で死滅するので、
140度〜160度くらいある中温でも菌は十分退治できます!
また、干す前アイロンは、
これだけでも多少生地が乾くため、
衣類が乾くまでの時短にもなります。
菌も退治できて、乾くまでの時短にもなる!
ご注意⚠️
衣類が完全に乾くまでアイロンをかけると生地が傷むことがあります。
目的はモラクセラ菌の除菌なので、全体的に熱をかけたらあとは乾燥させましょう。
最近はコードレスアイロンが人気ですが、
コード付きの方が温度が下がらないのでおすすめです。
衣類を熱湯消毒
おおきな桶などに除菌したい衣類を入れ、
そこに熱湯をかけていきます。
沸騰したお湯は生地を傷めることがあります。
60度以上で菌は死滅するので、
70〜80度のお湯で消毒しましょう。
桶にお湯を入れたら、そのまま30分ほど放置し、
その後普通に洗濯し、乾かしましょう。
⚠️ご注意
シルクやウールなどデリケートな衣類にはこの方法はお控えください。
通常洗濯が可能な衣類のみ。
また、大切なお洋服、高価だったお洋服などは取り扱いに十分注意してください。
酸素系漂白剤で除菌する
《洗濯物の量が少ない場合》
40度程度のお湯を桶などにはり、そこに
酸素系漂白剤を投入する。
除菌したい衣類をそこに漬け込む
20分ほど漬け込んだら、普通に洗濯する。
《洗濯物の量が多い場合》
いつも通りの洗濯の際、洗剤と別で
酸素系漂白剤を投入する。
あとは40度程度のお湯を使って洗濯する。
(お湯洗い機能のない洗濯機の場合は、
湯船からひっぱってくる方法があります。
このとき、除菌が目的なので、なるべく
残り湯は使わないようにしましょう。
どうしてもの場合は、使ったばかりで時間が
経っていない残り湯の方がお勧めです。)
漂白剤は必ず『酸素系』をお使いください。誤って『塩素系』を使うと衣類の色が抜けてしまうのでご注意ください。また、酸素系と塩素系を混ぜると危険なので絶対に行わないようにしてください。
酸素系漂白剤は50度以上のお湯と一緒に使わないようにご注意ください。
衣類が傷むことがあります。
まとめ
生乾き臭対策の方法は他にもありますが、なかでも比較的簡単な方法を3つご紹介しました。
生乾き臭って、生乾きだから臭うわけではなく、生乾きの過程で繁殖してしまうモラクセラ菌が原因。
だから、この菌を死滅させてしまえば物理的に臭いはしなくなります
そのロジックさえ理解できたら、なんだか今年の夏は生乾き臭の悩みを少し解決できそうな気がしませんか?
記事がお役に立つことを願って。
こっすー