こすげあやこさんに、『シンママとしてアパレルブランド立ち上げることに不安なことはなかったか?』を聞いたら、意外な回答が返ってきた!

「一般人のシングルマザーができたなら、自分にもできるかもしれない」
──そんな前向きな気持ちになれる、こすげあやこさんのリアルな声を聞いてみました。

目次

「これしかできない」から始まった、アパレルブランドの誕生

新井

こすげさんが、「AYAKO KOSUGE」名義でアパレルブランドを立ち上げた
きっかけを教えてください。

こっすー

ずっとアパレル業界で働いていたから、他にできることがなくて。
「これ(アパレル)しかできない」から、ブランドを始めていた感じです。

最初から明確なビジョンがあったわけではなく、気が付いたら自然とアパレルブランド立ち上げの方向へ進んでいましたね。

新井

アパレル業界で働いたのは、服が好きだったからですか?

こっすー

服が好きと言うよりは、ものづくりが好きだったからですね。
作ること全般が楽しくて仕方ないんです!

最近では服だけじゃなく、バッグも作って販売しました。
今後は、グラスやマネークリップをオリジナルで作ってみたいです!

新井

お洋服の枠を完全に飛び出していますね!

こっすー

商品というよりも、「物語」を届けたい。
それが私の根底にある思いです。

「服を売る」以上のことがしたかった

新井

こすげさんのブランドって、“モノ”以上の価値がある気がするんですよね。

こっすー

ありがとうございます!
私が届けたいのは物語なんです。

物語!

そうです。たとえばクラウドファンディングで支援を募って、目標金額を達成してから生産を始めるとか。
バッグ販売では、予約してくれた方に直接お届けに行く企画をしたり。

新井

それは面白い企画ですね!
お客様が商品を買う前から受け取るまでの過程を楽しめるのはいいですよね。

こっすー

「物より物語。体温を感じるブランド」を目指しています。
モノそのものよりも、その背景や関わりの中にこそ価値がある。
そう思って活動しています。

ファンの方と直接交流できる場を大切にしているそうです。
※イメージは2025年5月のAYAKO KOSUGE 東京展示会

立ち上げの不安はなかった?

新井

ブランド立ち上げに対する不安はなかったんですか?

こっすー

もちろん不安はありました。
でも、やらずに後悔する方がずっと怖かった

何かを始めるって勇気がいるけど、「やらなかったことへの後悔」って、後から消せないんですよね。

やらない方が怖い、なるほど…。
でも、頭では理解できても、実際はやることの怖さが
勝ってしまう人って多いと思うんです。

こっすー

私もかつてはそうでした。でも、
暗い話かもしれなくて申し訳ないですが、
私の知り合いに、30代という若さである日突然
亡くなってしまった方がおふたりいて、
「人間いつ何があるか本当に分からない」と思ってから、
「やりたいことをやらずに”その日”をもし迎えてしまったら」
と思ったら、やっぱり「やらないこと」の方が怖いです。

新井

心に沁みました…。ちなみに、ブランド立ち上げ時の資金はどうやって用意したんですか?

こっすー

実は…いい年齢して貯金ゼロでした(笑)

だから、最初のニット製作に必要な200万円は両親に借りました。
反対されると思ったけど、意外にもすんなり貸してくれて。

ええ!200万円って大金ですけど、すんなり貸してくれるなんて、
ご両親お金持ちとか…?

全くそんなことないですね。いたって普通のサラリーマン家庭ですし、
まあ親の経済事情は詳しくは分からないですが、昔からお金のやりくりはカツカツそうに見えていました。

そうなんですか。いやでもそれなら尚更どうして200万円をサラッと貸してくれたんでしょう。

私がブランド立ち上げることに最初は不安があったみたいですが、私が狂気的にSNSで活動しているのを見て、
「200万円は多分ちゃんと返ってくる」と思ったとは言ってくれていましたね。ありがたいことですね。

泣けます…娘のことを信じたからこそなんですね。

まあ、「このお金返って来なかったら私たち生活ヤバイから、絶対返してよね」と念は押されました(笑)

ちなみにどれくらいで完済できたんですか?

最初の商品(ニット)がありがたいことに800万円ほど売れてくれて…なので商品が納品されて、お客様に発送して、売り上げが入ってきて、だからお金を借りてから3ヶ月後には完済できました。

3ヶ月で200万完済!?すごい!!

こっすー

当時はこの挑戦が失敗しても、自分の経験にはなると覚悟してました。
その時はバイトでもして親に借金返そうと。
でも結果的に、ちゃんと結果が出せた。
「信じてくれた人に応えたい」想いが力になりましたね。

小菅彩子さん

シングルマザーでも、自分の道を選べる

新井

シングルマザーとしての子育てと、仕事の両立はどうですか?

こっすー

シングルマザーになってからの方が、楽になりました!

そうなんですか?!

はい。結婚していた頃は、家事を自分と同じようにやって欲しいと旦那さんに期待してしまうけれど、今は
そもそも自分でやるしか選択肢がないので、今は自分でやるしかないと割り切れる分、精神的にすごく楽なんですよ。

新井

確かに。逆に体調を崩したとき、大変じゃありませんか?

こっすー

もちろん、体調を崩したときなどは大変ですね。
幸い私の場合は実家が近くにあるので、両親に頼れるのは本当にありがたいですね。

新井

こすげさんは、シングル家庭のサポートをされたいともおっしゃっていますよね。

こっすー

そうなんです。自分がシングルになって苦しかった時に社会の制度や周りの人に沢山助けていただいたので、今度は自分のシングルマザーとしての経験を活かして、
シングル家庭を支援する「食」にまつわるサポート活動(フードバンク)を立ち上げる予定です。

新井

SNSの中って、「稼ぐ」ことが正義みたいな風潮ありますけど、こすげさんからはそれを感じないんですよね。

いや、稼ぐことは経済を回すことなのでとても良いことだと思っています。
ただ私の場合、「自分の収入を上げる」ことにはあまり関心がありません。

新井

なぜでしょう?

だって、もう普通に生活できてて、これ以上生活に求めるものは特に何もないからです。
確かに物価高で大変ではありますけど、「食べること」に今までの人生、困ったことはないので、
それで十分かなと。
ただ事業の売り上げは上げていきたいですね。
社会に貢献したいというと偽善者っぽいですが、割と本心です。

志──人生のゴールをどう描く?

新井

ズバリ、こっすーの「志」とは何でしょうか?

こっすー

3つあります。

①迷わない人生を送る人を増やしたい
→アパレル AYAKO KOSUGE
②幸せなSNS発信者”を増やしたい

→オンラインサロンAMBITIONS
③食べることに困る人をゼロにしたい

→フードバンク立ち上げ

どれも理想論ではなく、私自身が本当に困っていたときに感じたことから出てきた言葉です。
ただの目標じゃなく、人生をかけて実現したいテーマですね。

これからも仲間たちと共に、人生を最大限に楽しんでいきたい。

自分の「やりたい」に素直になれる社会へ

こすげさんの話を聞いて、「私もなにかやれるかもしれない」と思った方もいるのではないでしょうか?

ブランドを作ることは、ただ服を作ることではなく「自分の人生を信じる」ということ。

「私なんて無理」「子どもがいるから」と思ってしまう瞬間もあるかもしれません。
でも、そこから踏み出したこすげさんの話を聞いていると、
自然と自分にもなにか出来るかもしれない、と思わせてくれます。

あなたの「やってみたい」が、誰かの勇気になるかもしれません。

迷いながらでも進んでいくあなたの姿が、きっと誰かの背中をそっと押すはずです。

(文・構成:新井由貴子)

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