秋冬に欠かせないニット。
秋冬のファッションに欠かせない大活躍アイテムですが、
毛玉が出来てしまったり、型崩れしやすかったり、悩みもつきもの。
出来てしまった毛玉をハサミで取ろうと思ったら、間違えて生地に穴空けちゃった…
なんだか形が崩れてきてしまった…
ニットに対してそんな経験はありませんか?
そこで今回は、家庭でできる。普段のニットのお手入れ方法を記事にまとめてみました。
ポイントをおさえてこの冬のニットライフを楽しんでくださいね!
ニットを長く着るには普段のお手入れが大切です。
毛玉のできないニットはある?
型崩れしにくいニットはある?
素材や厚みなどによって、毛玉が出来にくい、型崩れしにくいものというのはありますが、
絶対に毛玉のできないニットもなければ、型崩れしないニットもありません。
逆にいえば、ニットは遅かれ早かれ必ず毛玉はできるし型崩れも必ずするものだと思っておきましょう。
毛玉がたくさんできたり、型崩れしてからそれを直そうと思うと大変です。
普段からお手入れの習慣をつけて、楽しいニットライフを送りましょう♪
1.毎日連続で着ない
お気に入りニットは毎日着たいですよね。
そのお気持ち、よーく分かります。
でも、お気に入りニットを長く楽しみための秘訣は、「毎日連続で着ない」ことです。
毛玉は「摩擦」によって起きます。
摩擦によって、ニットの繊維が絡まり合うことでできるのです。
着用していれば、袖と身頃が擦れたり、
バッグを持てばバッグとニットが擦れたり、
摩擦が起きやすくなり、結果毛玉ができやすくなります。
頻繁に着れば着るほどに摩擦の機会が増えるので、
そのぶん毛玉はどうしてもできやすくなります。
最低でも、1日着たら1日休むというリズムで着用しましょう☺︎
ニットにも休憩が必要ということですね♡
2.着用後にはブラッシング
ニットを脱いだら、ぜひブラッシングをするという習慣をつけてみましょう。
先述した通り、毛玉というのは摩擦によって繊維が絡まり合うことで出来ます。
ということは、日頃からブラッシングで繊維を髪の毛をとかすように毛並みを整えてあげることで、
毛玉予備軍(もうすぐ毛玉になりそうな、まだ目立つほどではないものを私がそう呼んでいます)
のちょっとした繊維の絡まりをといてあげられたり、
毛並みを一方方向に揃えることで繊維を絡まりにくくしてあげることができます。
脱いだらブラッシングという習慣は、一見面倒くさそうに感じるかもしれませんが、
慣れてしまえば、食後に歯磨きをするのと同じようになんてことない習慣になります。
習慣にしてしまえばこっちのものです。
また、ニットのブラッシングは、毛玉予防にもなるうえに
ホコリや花粉、ちょっとした汚れも落とせたりします。
さらにいえば、毛の流れを整えてあげることで、
素材の風合いも保てたり、ツヤが増したり、いいことたくさん。
ただし、ブラッシングは毛玉予防にはなるけど、
毛玉を取るためにやるものではありません。
虫歯にならないために歯磨きをするように、
毛玉を作らないためにブラッシングをしましょう。
ブラシは、以前老舗のクリーニング店に
毛の短いニットには毛の短いブラシ、
毛の長いニットには毛の長いブラシが良いと教えてもらったことがあります。
が、コレは持論ですが、そこまで徹底的にこだわらなくていいかなと。
だから私が使っている洋服ブラシは1本です。
KENTの洋服ブラシを長年愛用しています。
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3.毛玉の出来づらい素材のものを選ぶ
毛玉のできないニットはないと先述しましたが、
毛玉が出来づらいニットはあります。
毛玉が出来やすいと言われる素材
ナイロン・ポリエステル・アクリルなどの化学繊維
自然繊維でもウールは毛玉が出来やすいといわれる
比較的できづらいといわれる素材
綿・麻・絹などの自然繊維
100%に近い方ができづらい
こう見ると、化学繊維は毛玉ができやすくて自然繊維ならできにくいと思われるかもしれませんが、
毛玉の出来やすさは、素材のほかに糸のヨリ方や編み方、加工や厚み、様々な要素が影響し合います。
(私は過去綿とアクリル混合のニットを生産したことがありますが、糸のヨリが強かった、毛足が短かったことなどがら毛玉はとても出来にくかったです)
だから、素材だけで「これは自然繊維だから毛玉が出来づらいはず!」と簡単に判断できるわけではありませんが、
それでも素材も毛玉のできやすさに影響を与えることは間違いないので、
一つの参考要素として頭に入れておきましょう。
4.手洗いする
出ました手洗い。
面倒そうと思いますか?
はい。面倒ですよね。わかります…!!
でもですね、お気に入りニットが毛玉が出来たり型崩れしたりして、
買い替えの頻度が上がることの方が、時間もお金も消費します。
もしも、お手持ちのニットの洗濯表示に「洗濯機OK」の表示があったとしてもね、
やっぱりニットは手洗いの方が長持ちしますよ。
※手洗い指示の衣類を洗濯機で洗うのはリスクがありますが、
洗濯機OKの衣類を手洗いすることでのリスクはほとんどありません。
大丈夫です。
そんなに頻繁に洗う必要はありません。
ましてや着用するごとに洗う必要もありません。
むしろ衣類は洗えば洗うほど傷むものでもあります。
洗う頻度は、着用頻度や着用時間にもよるので明確にお伝えするのはむずかしいですが
「そろそろかな」と感じたら洗う感じでいいと思います。
(ぜひブラッシングはしてね)
手順1
ニットを裏返す
表面の摩擦をおさえるために裏返そう
手順2
大きな桶にたっぷりのぬるま湯をはり、適量のおしゃれ着用洗剤を投入。
おしゃれ着用洗剤とは?
液性が中性の洗剤と思ってもらえると。
一般的に普段汚れを落とすのに使っている洗剤のほとんどは弱アルカリ性となっています。
お手元の洗剤の表記を確認してみて☺︎
弱アルカリ性は汚れ落としに強く、中性の洗剤は汚れを落とすというよりは
衣類を整えるようにやさしく洗うのに適した洗剤です。
エマールなどが有名ですね^^
どのおしゃれ着洗いがいい?とよく聞かれますが、どれでもいいです。
だから小菅はかわいパッケージのものを選んだりしています♡
手順3
やさしく押し洗いする
ここで、こするように洗わず、ぎゅっぎゅっとやさしく押すように洗いましょう♪
手順4
脱水をかけ、平干しする
脱水はどうやって?
ものすごく細かいことをいえば、洗濯機の脱水は使わずに大きなバスタオルにくるくる巻くようにしニットの水分を取る方法が、ニットに負担をかけない脱水方法となります。
でも、正直毎回完璧なお手入れというのもむずかしいですよね。
まず、洗濯を洗濯機ではなく手洗いにした自分を褒めたいものです(笑)
なので、脱水は洗濯機でもいいんじゃないかなと思います。
ただし、できればネットには入れて脱水かけてあげたいですね。
そしてニットは、必ず平干ししてください。
なぜなら、ニットは比較的重さがあるのに、
さらにそこに水分が加わると結構な重さになります。
それをハンガーにかけて干したりすると、
重力でニットが縦に伸びてしまったり、
また、ハンガーの跡がつきやすくなります。
ニットのロングカーディガンを、洗ってハンガーにかけて干したりしたら、
床に付くくらい伸びてしまうこともあります。
伸びたニットを元に戻すのはむずかしいです。
だからニットは必ず平干ししましょう!
平干しネットは100円均一で十分です。
5.もし洗濯機で洗うなら
ニットは手洗いがいいということはお分かり頂けたでしょうか?
小菅さん、手洗いがいいのはわかった。
わかったけど、やっぱりどうしても、忙しい日々の中、
そこまで手が回らないときもあるよ〜
そうよね。
そんな時のために、ニットを洗濯機で洗う時の注意点もまとめてみたわ
手順1
ニットを裏返す
これは手洗いの時と同じですね。
手順2
かるくたたみ、たたんだ時のサイズに合ったネットに入れる。
サイズの合ったネットを使う理由は、サイズが大きすぎるとネットの中でニットがあそんでしまい、
結果ニットの表面に摩擦が生じ、毛玉が出来やすくなったりします。
少しゆとりがある程度のサイズの合ったネットに入れましょう♪
手順3
洗濯機のおしゃれ着コースで洗う
ただし、ニットによっては、手洗い指示のものもあります。
手洗い指示のついているニットを洗濯機で洗うことは避けましょう。
お手元のニットの洗濯表示を確認してみてね。
保存3万件超え!洗濯表示一覧表のインスタ記事はこちらから
最後は平干ししましょう。
6.毛玉の取り方
日々のお手入れをしていても、やっぱり毛玉が出来てしまった。
そんなこともあります。
そんな時の毛玉の取り方をご紹介します。
こちらのスポンジを用意してください。
ドラッグストアで売っている普通のスポンジです。
これを使って簡単に毛玉を取ることができます!
スポンジの硬い面を使って、毛玉をすくうように取っていく。
毛玉を放置するとさらに複雑に絡み合い頑固な毛玉になってしまうので
毛玉に気が付いたらすぐに取るくせをつけよう!
毛玉が取れたら、今度はスポンジの柔らかい面を使って撫でるように表面を整える。
一つのスポンジで、毛玉を取る役割と生地を整える役割もあるなんて素敵♡
毛玉取り機と引けを取らない取れっぷりですよ!
大反響!ニットの毛玉をスポンジで取った結果
おまけ
ニットのハンガー収納方法
さてここまでニットのお手入れについて説明させて頂きました。
最後に、ニットのハンガー収納方法について。
ニットは基本的に、できるだけたたんで収納してください。
理由は、ニットは重さがあること、伸びやすいことなどから
ハンガーにかけて収納すると重さで縦に伸びてしまいます。
たたんで収納することでニットの伸び防止になるんですね。
でも、おうちの収納スペース的に、ニットをたたんで収納する余裕がない!
なんてこともありますよね。
ただでさえかさばるニット。
どうにかハンガーで収納できないものか…。
ニットはたたみ収納推奨だということご理解いただいた上で、
どうしてもハンガー収納したい場合の対処法をご紹介します。
1.ニットを広げる
2.半分にたたむ
3.ハンガーをこう置く
4.裾をこう入れる
5.袖を入れる
6.完成!
こうコンパクトにかけることによって、ハンガー収納でもニットが伸びづらくなりますよ!
こうやって収納する場合は、ハンガーはニットに対して大きめを使いましょう。
ニットに対してハンガーが小さいと、ニットにハンガーの跡がつきやすくなります。
まとめ
今回は、ニットのお手入れ方法についてまとめた記事をお届けしました。
いかがでしたでしょうか?
全てを完璧にやり続けることはむずかしいところもあるかもしれませんが、
ブラッシングや手洗いなどは習慣になってしまえばなんてことなくなります。
この冬、楽しいニットライフを♪
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